[67] By 単なる内容あるほど早いで~す ID:
>>66から(>>34を補修しました。)
解放された少量の水がまるで弾丸のように大気を裂き、大蛇の胴体を抉る!
もんどりうって倒れ込む大蛇。
「や……やっ…た?」
アンジは動かない大蛇を確認し、慌ててキッドの所に駆け寄った
「やったよ、キッド!」
しかしキッドの眼には、再び鎌首をもたげて立ち上がる大蛇の姿が映っていた
「アンジ…後ろ……っ!!」
「……え?」
ぎこちなく振り返るアンジの背後から、迫り来る大蛇ザルティス!
「ぐわぁっ!!」
「アンジいぃぃっ!!」
ザルティスの強烈な一撃をモロに喰らい、大きく弧を描いて飛んだアンジの体は地面に弾んでピクリとも動かなくなる。
「くそっ!!動け、コノっ!」
傷ついた手足を懸命に動かして立ち上がろうとしてくずおれるキッド
ザルティスはキッドに狙いを変え、ゆっくりと近づいて来る…
もう終わりか、と思われたその時、ザルティスの向こうから足音と金属が擦れる音が近づいてくるのを感じた。
>>35へ
2009-11-06 01:19:00
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[66] By 単なる内容あるほど早いで~す ID:
>>33から(>>34を補修しました)
大きく縮めた体を地につける大蛇ザルティスの態勢…
あれは一部の毒蛇が獲物を仕留めにかかる時に見せる前兆…
つまり誰かに狙いを定めて仕留めにくる!
一瞬の刹那で見切ったキッド!
「狙いはユミィか!」
その凶悪な毒牙をむき出しユミィへ飛びかからんとする!
そしてザルティスの巨躯は大地を蹴り上げ宙を舞う!
体長6メートルの巨躯が瀕死のユミィに襲いかかった!
─その刹那
「させるかよぉぉお!」
一瞬の判断でキッドは手に持つ盾を前に出し全力で体当たりした!
不意をつかれたザルティスは頭に直撃し巨躯が一瞬フラつく!
「今だ!アンジぃ!!」
キッドの呼び掛けに恐怖で竦む脚を叩き詠唱を始めるアンジ
だが次の瞬間─
アンジの目の前には大きく宙を浮くキッドの姿
怯みは一瞬、軽い失神から回復したザルティスは巨大な尾撃がキッドを襲ったのだ
「くっ…そったれ…」
地に叩きつけられるキッド
「キッド!…この蛇よくもみんなを!」
アンジが水のオウラを解き放つ!
「アクア!」
そう言うとアンジは片手に持った水筒をザルティスに目掛けて投げつける!水筒はアンジの詠唱により解放された水のオウラとなる!!
>>67へ
2009-11-06 01:18:00
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[65] By 単なる内容あるほど早いで~す ID:
>>64から
パアァァン!!
斬撃とは思えぬ破裂音がして、龍の眼が生気を失う。どうやら気絶したようだ。
シド「ヤベェ、やっちまった。
動きを止めたのも束の間の事、すぐに意識を取り戻した龍がこちらを向く。
アンジ「見えた!あれは………何?
シドに背負われたままのアンジの目の前にそれはあった。吸い込まれそうな深い青、その奥に浮かぶのは、
アンジ「あれは……瞳?
直後、耳をつんざく大音響と共にアンジの見つめる龍の額の宝玉が妖しく光り、
時が止まった。
キッド「何だ!?何が起こった!?
アンジ達とは逆方向から龍に接近していたキッドだったが、目の前で起きた事を理解出来なかった。
腰抜けのジャンは鎚を取り落として逃げ出した。
休憩していたユミィは腰が抜けたのか逃げる事さえままならない。
ティールやザルドは立ってこそいるが、遠目にも震えている事がわかる。
一番近くにいたシドに至っては気絶でもしたのか身動き一つしない。
あのビルでさえ、放心状態で立ち尽くしていた。
見ると、龍は未だ健在で、ゆっくりと周囲を見回すと、何かしようと口を開く。
キッド「マズい、マズい、マズいっ!!アンジいぃぃーっ!!
キッドは反射的に、龍めがけて走りだすのだった。
>>68へ
2009-11-06 00:09:00
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[64] By 単なる内容あるほど早いで~す ID:
>>63から
一撃、二撃。金属の刃と龍の鱗がぶつかり合って火花を撒き散らす。
グアァァァァァァアッ!!!!
ビルの気勢に気付いた龍が吼えると、彼の頭上に爪を振り下ろした。
ビル「勝機ッ!!
迫る爪撃にも構わず、ビルは腰だめに構えた斧に体重を乗せた渾身の一撃を放つ。鈍い音と共に刃が鱗を貫き、砕けた鱗が宙を舞った。その衝撃は龍を突き抜け、その向こうの藪を薙払う。
ピキィィィィィィーン………
ビル「何っ!?
乾いた音が響き、ビルの斧は柄の中ほどからポッキリ折れていた。
ビル「チィッ、浅いか!?ぐわっ!!
すぐそこに迫っていた爪が鎧の上からビルの肩をえぐり、衝撃に吹き飛ばされる。龍がさらに追撃をかけようと牙を剥き出したその刹那、
ドッドッドッドッドッドスッッ!
連続に放たれた矢の雨が龍を襲い、側頭部に突き刺さった。
ビル「ティールか!マズい!!
ケェェェェェッ!!!!
一声吼えた龍は、怒りに燃えた瞳を巡らせてティールを見据える。
ティール「良いわ、来なさいよ……
彼女は妙に落ち着いた様子で弓を短剣に持ち替えると、低く構えた。目標を変えた龍の爪が彼女に迫る!!
シド「ティールっ!!
それを見て、龍の背後から接近していたシドが、敵の頭へ向けて跳躍した。
>>65へ
2009-11-05 23:23:00
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[63] By 単なる内容あるほど早いで~す ID:
>>62から
アンジ「ちょっ、は、早っ!
シドの背中から落ちそうになり、アンジは慌てて彼の肩にしがみつく。
シド「黙ってろよ、坊主!舌を噛むぞ!
アンジ「………!
言われずとも、アンジに喋ってる余裕などはなかった。しがみついて落ちないようにしているのが精一杯だ。
シド「坊主がいなけりゃもっと早いんだが、ま、大丈夫だろ。
アンジ「!?
これでまだ本気じゃ無いと言うのか!?人間業とは思えない。頬のそばを風が通り抜けて行き、背の高い草が顔に当たって薄い痣をつけた。周囲の景色が目まぐるしく流れ草むらに隠れながら龍の背後に回り込む。アンジは、彼をただの酔っ払いだと思っていた自分の無知を恥じた。
と、不意に速度が鈍る。
アンジ「…?どうしました?
シド「やべぇ、吐きそう。
アンジ「…ぇぇえええ~っ!
……前言撤回。
ビル「フン、なるほどな。
しばらく前から、ビルは守りをザルドに任せて趨勢を見守っていた。そのおかげで、敵の行動パターンは概ね把握出来た。
ビル「伝説のドラゴンとやらもこの程度か!攻撃が通らぬなら通るようにするまで!
ビルの目の色が変わる。周囲の大気が揺らいで髪が逆立ち、
ビル「ムオォォォォォっ!!
瞬間、彼は暴風になった。
>>64へ
2009-11-05 20:27:00
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[62] By 単なる内容あるほど早いで~す ID:
>>60から
ユミィ「ヒール!
ユミィの差し出した手のひらから、前線で奮闘する戦士達へ光の渦が走る。キラキラと星くずのような輝きが、残像となって尾を引いた。
ジャン「ちょっと休んだらどうだ、アンタ?
彼女を守るように龍の進路を阻みながら、ジャンが声をかけた。
ユミィ「何言ってるの!私だけ休んでなんかいられないわ。
そう言う彼女の顔色は青ざめている。戦士達より先に彼女の方が倒れそうだ。
ジャン「休むのも仕事のうちだぜ。いざという時に備えて、魔力を温存してくれ。ヒールなら俺も出来るしな。
ユミィ「……分かったわ。
しぶしぶその場に座り込む彼女に微笑みかけ、離れ過ぎないように気をつけつつ敵に殴りかかる。当たる事は当たるが、果たして効いているのだろうか?戦闘経験は少ないながらも、ジャンは彼なりに戦況が芳しくない事に気がついていた。絶対的に癒し手が不足している。今はまだ大きな被害が無いから良いが、今後炎の息でも使われたら、回復が間に合わなくなるのは明らかだった。
ジャン「足りないのは、回復だけじゃないけどなっ…!。
呟きながら、彼はユミィから借り受けたハンマーを龍の鱗に叩きつけた。
>>63へ
2009-11-05 18:53:00
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[61] By 名無し ID:
レス60アンカーミス>>59 >>60
(副管理(2)により修正済)
2009-11-05 10:17:00
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[60] By 名無し ID:
>>59
ビルの体が輝くと同時に解放
黄色い輝きは全身に纏う
ビルはドラゴンに強烈な一撃を放つ
ビル 「硬いなぁ!」
ドラゴンの爪がビルに襲いかかるがとっさに斧で防いだが、その衝撃は凄まじいものだった
ドラゴンはビルに気が取られていた次の瞬間
ティールは後方からバックファイア撃つ
強靭的な矢速だ
炎の矢がドラゴンに刺さる
ドラゴンはティールを睨みつける
ザルドの全身が白色に輝く
それにドラゴンが気が付いた
ドラゴンは尻尾で反撃する
ザルドは盾で防ぐと同時に攻撃をした
ユミィはヒールで援護している
キッドがおもむろに口をひらく
キッド 「なぁアンジあそこを見て見ろよ」キッドはドラゴンの額に指をさす
キッド 「額に青い玉みたいな物が付いてるみたいたけど、あれって何だ?」
アンジ 「さぁ…ドラゴン自体見るのは初めてだし、この距離からじゃ、よく分からないな…」
キッドは何かを閃いた
キッド 「あそこで横わたっている禿(シド)に相談しよう」って二人はシドの方に走り出した
シド 「うっうっ…」
キッド 「アンジちょっと耳を貸して」といいアンジに話し掛ける
アンジ 「なるほど!」 キッドとアンジはニヤリと微笑む
アンジは詠唱し始めた
アンジ 「最小限に抑えたアクアを禿に!」
シドの頭上に大量の水が降りかかった
シド 「ひゃあぁぁ…、なっ何をするんだ!」っと起き上がった
キッド、アンジ「おっ!」ニヤリ
キッド 「オッサン!目は覚めたか?」
シド「………ああ、お陰様でな!」
ふっとシドは目の前の光景に目を疑う
シド 「おいおい!何だ、あれは!」
キッドは話かけた
シド 「なるほど、額か…ここからでは分からないな…、あれが何か分かるのはどちらだ?」
キッド 「俺じゃ検討も付かないからアンジならもしかしたら」
シドは何かを閃いたと同時にアンジを見つめてニヤける
アンジ 「え?え?」
シドはアンジを背に乗せて立ち上がった
>>62頼みます
2009-11-05 08:46:00
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[59] By たぁっでしたってんねんけど? ID:
>>58から
怪物は真っ直ぐこちらに迫って来る。
ビル「くっ、仕方ない、体制を整えるぞ。まず第一に考えるのは自分の命だ。第二は仲間の命だ。危なくなったら迷わず逃げろ。良いな?
アンジ「は、はい!
声を出したのは彼だけだったが、全員が頷く。
ビル「よし、散れ!
号令と共に、ザルド、ティールが左右に別れる。
アンジ「え?え~っと!?
キッド「ほら、行くぞ!
キッドが彼の手を引き、ティールよりさらに外側から回り込む。ジャンとユミィはザルドの向こうへ向かった。シドは石に躓いて
シド「痛っ!
転んでいた。不意に、空が陰ると、
ズウゥゥゥゥゥンンン……!!
地響きを立てて地に落ちる。立ち込めた砂煙の中から現れたその姿は、朝日を受けて赤く輝いている。それは、ドレイクなどではなかった。それは、「竜」の名を借りた紛い物の化け物などではなく、古の伝承にある「龍」、そのものだった。
ビル「エンシェントドレイク……いや、ドラゴンかっ!相手にとって不足はないっ!
ビルは背中に手を回すと、長い柄を掴み片手で振り回した。風が唸り、その風に触れた草原の草花が切れて宙を舞う。やがてピタリと止まった長柄の先に、広刃の斧が朝日を照り返して輝いている。
ビル「紅き龍よ!大地を這う者の代表としてそなたに申し入れる!!
ドラゴンの低い唸り声すら掻き消すような大音声が轟いた。品定めをするように辺りを見回していた奴の眼が、ビルを見つめる。
ビル「我はバスカル方面軍司令、ビル中尉なり!いざ、尋常に、勝負っ!!
駆け出した彼に応えるように、ドラゴンの怒号が、赤く染まった草原にこだました…
>>60よろしくお願いします…
2009-11-04 04:27:00
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[58] By たぁっでしたってんねんけど? ID:
>>57から
先ほどの場所から、新種ドレイク遭遇地点から反対方向へ進んで少し後。彼らは自分達の判断が正しかった事を知った。
ティール「この…臭気は……!
ビル「何だ、この感じは。モンスターの気質とは全く違う…
それは、ビルでさえ感じた事もないような特殊な気配だった。通常、生き物は大小あれど常にオウラを放っている。それがモンスターでも同様、強いモンスターともなればそれはさらに強い。しかし、この感じはオウラの圧力ではない。むしろ圧力が無いような…こちらのオウラが吸い込まれるような、そんな感じだった。
ビル「近いぞ、用心しろよ。
ティール「あれは……
ビル「ムッ?
ティールの視線を辿ると、空に小さな点が見えた。
ザルド「鳥…か?いや、違う?
ビル「奴か!?
キッド達の方を見ると、宙に目をやり硬直しているのが見える。
ビル「間違いないようだな。
キッド「あ、アイツだ……
キッドの脳裏に、目の前で炸裂した炎、そして生き別れた仲間の姿が浮かんだ。みるみるうちにその姿は大きくなり、やがてはっきりとその姿を認識出来るまでになる。あたりに硫黄の臭いが満ちる。
ビル「まさか、気付いているのか、既に…?
呟くビルの背筋を、冷たい汗が流れ落ちて行った。
>>59へ
2009-11-04 03:07:00
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