[84] By それは多いで~すやんという ID:
>>83から
屋台の前で、キッドは焼いた肉に木串が刺さった料理を指差した。
キッド「ルー、串焼き二つくれ。
ルールー「毎度!けど、今日はどうしたんだ?綺麗なお嬢さんなんか連れちゃってさ。
キッド「ちょっとな。みんなには内緒だぜ。
ルールー「分かったよ。ほい、出来た。熱いから、気をつけて下さいね。
湯気の立つ肉を、エレノアとキッドそれぞれに手渡す。
エレノア「わぁ、良い香り。早く食べてみたいです。ボーイさん、早くナイフとフォークを下さい♪
ルールー「な、ナイフ!?
キッド「ははっ。良いかい?こうやって…
キッドは大袈裟に肉にかぶりつき、
キッド「ほや、こうにゃって食べゆんだ。
エレノア「まぁ、そうなのですね。マナーも知らずに私ったら…
キッド「うん、旨い!
エレノア「じゃあ、私も……
彼女もキッドの真似をして、大袈裟に肉にかぶりつく。
エレノア「………!!
口の中に広がる甘い肉汁、香ばしい焼き加減……それは屋敷のシェフの料理にも勝るとも劣らない旨さだった。いや、屋敷で食べる冷たい料理なんかより、こちらの方が旨いかも知れない。
ルールー「どうです、美味しいですか?
エレノア「はい!こんなに美味しいもの、生まれて初めてです!
そう言うエレノアの顔はもう曇っていなかった。
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2009-11-07 20:34:00
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