[421] By オール ID:
>>420
家と家の細い路抜ける
W「(あいつを見つけないと…)」
ザガ区の中央広場入口に付近の路地裏に差し掛かった時だった
誰か倒れている
それと同時に曲がり角で黒のローブが見えたがすぐに消えた
W「くっ」
ウィークは近寄り抱き抱える
W「大丈夫か!………!!」
そこに倒れていたのは…
三日前、何をしていいのかわからない自分に助言をしてくれた人…世話になった人…
ザガの母、MOTHERだった
W「なんで!どうして!」
マザーはその声に反応し、目を僅かに開きウィークを見た
M「うぅ……おぉウィークか…目的はどうなった?」
W「……まだです」
マザーは表情を曇らせた
M「そうかい…早く頼むよ…お前には時間が無いんだよ…」
W「時間?」
M「お前がこの世に居れるのにも限界がある、限界に近付く程自由がきかなくなるんだよ…」
W「さっきから時間感覚がおかしいのも?」
M「そうだよ…私はほっといていいから早く、あやつの元へ行ってきなさい…」
マザーは自ら身体を少し動かし壁にもたれ掛かりながら言った
W「でも…」
M「行きなさい!!!」
まるで息子を怒鳴る母親の様な口調。そして、その目には優しさがあった。
W「は、はいぃ!」
ウィークは声が裏返りながらそう言うと慌てて何かを取り出してマザーに手渡した
それと同時にウィークは立上がり走り出す
M「…ふっ」
マザーは手にある物を見て笑みがこぼれた
きずぐすり と……
瓶に詰まった、ナメクジの体液だった。
2007-09-24 13:06:00
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