[11] By 名無し ID:
>>9の続き
駐屯地を離れ、喧騒の街中へと戻った二人。
「よーし、攻撃は最大の防御、まずは武器を盗…買わなきゃなんねぇな!」
そう言い、意気揚々と人混みへ分け入るKID。
その後を少し遅れながらANJIが付いて行くが、どこか様子がおかしい。
「本当に僕達だけでドレイクなんか倒せるかな…」
力無い小さな声で呟く。
どうやらANJIは緊張しているのか、顔色が良くない様に見える。
しかし緊張するのも無理はない。
幾らドレイク種の中でも劣等種にあたるLESSER DRAKEが相手とは言え、駆出しの冒険者には少し難しい課題と言えるだろう。
「KID、誰かもう一人探さない?」
そう提案するANJIを余所に、ズカズカと人混みを進むKID。
無視しているのか聞こえていないのか分からない。
不安感もあってか、少し苛立つANJI。
――本当に二人でやってけるのかな…
一抹の不安を残しながら、武器屋目指して進んで行く二人。
あまり優れない空模様が、二人の行先を暗示しているかの様だった。
>>12ガンバ
2009-03-30 01:56:00
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