[410] By 名無し ID:
バインドポイントへの一瞬の空間移動…
通常ならば意識することもなく通り過ぎて行く時間の歪みである。
その歪みは、バインドルートと呼ばれる異空間の道だ。
体力を消耗し、死の直前…瀕死になった瞬間にルートの扉は開かれ、対象を飲み込む。そして、ヒールと同じ光に包まれながら、繋がれた空間――バインドポイントへと、瞬間的に肉体が送信されるのだ。
しかし今、そのバインドルートのそこかしこに、亀裂が走っていた。…人為的な。
B「ぅ…うん…はっ、。」
バインドルートの中で、ビルは目を覚ました。
B「ここは…バスカルじゃない…?どうなってるんだ?」
W「あっ!ビルさんー!」
B「ウィーク!無事か?…それにしても、ここはどこなんだ…?」
W「わかんないっすよ。でも…バインドポイントの中じゃないかな」
B「なにっ!?」
W「そこの亀裂。隙間から、外が見えるんです。裏側に回ってもなにもないのに…」
B「本当だ…あれはバスカルザガ区の…」
W「あちこちうろうろしてたんですけど、こんな亀裂がたくさんありました。そこから、街がみえて…もしかして、これがビルさんが言ってた噂の正体かも」
B「確かに…ということは…俺たちは帰れないのか?」
W「さあ…困ったなあ。セアリス無事かな…」
B「他の連中は?」
W「ジャンはアレックスに追っかけられてて、リンがそれを諫めてます。ユミィはまだ見つからないまま」
B「そうか…」
W「ビルさんはここにいて下さいよっ!みんなを呼んできます。ここの光は、ヒールと同じ効果があるみたいだから、傷もすぐ治るみたいっすから…」
B「ああ、すまんな」
ウィークは走り去った。
B「(バインドポイントの中…バインドルートか。厄介だな。こんなことが起こるとは…
ユミィも探さなくてはならん。ダダが失敗していないなら、あいつも絶対にいるはず…
しかし、体がまだ動かんな…)」
2007-09-20 09:41:00
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