[1188] By 旅の守護者 ID:
ビル隊長率いるモンスター討伐隊は隊長を筆頭に歓喜で渦巻く人の列の中に一歩一歩と足を進め入り口に向かう。
‥
あッ!
あぁー!!
行っちまッたじゃねーか!
エルビスがモタモタしてるからだぞ!
息を切らせながら声を荒立ててバジルが罵声を浴びせてきた
「はぁはぁ…。しかたないだろぉ!、はぁはぁ…。」
息を切らせボクもバジルに言い返した
ぁあ~
ちっきしょー‥
ビル隊長…見たかったなぁ‥
落ち込むバジルを眺め、少し可哀想な事をしたかな?と思った。
バジルはビル隊長に憧れている‥
バジルの両親が怪物に襲われた時、いち早くマナ区に駆けつけ、街に侵入しようとした怪物をたった一人で退けた勇者‥
ビル隊長がバジルの父ちゃんや母ちゃんを助けた時は残念ながら手遅れだったけどバジルにとってはビル隊長が生きる希望にもなっていた‥
毎日毎日、来る日も来る日も剣技を磨き
鍛錬をして少しでもビル隊長の様になりたい‥
そう生きている。
でも‥
ボクにはバジルがビル隊長の様に強くなりたい‥そんな思いとは別に何か…
…復讐心‥
怪物達への憎しみを晴らすかの様に見える…
そんなバジルが無茶しない様に見守るのもボクの役目…
それが生き甲斐?
使命の
2008-08-09 23:01:00
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