[1] By 名無し ID:
俺「くそ…!電車遅れやがって…!急がないと面接始まっちまう…!」
じいさん「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」
俺「なんだあのじいさん…大丈夫か…?
…って他人の心配してる暇はねぇ、急がないと…!」
じいさん「ぜえええ・・・・ぜえええ・・・ええぇ・・」
俺「…畜生っ!おい、じいさん、大丈夫か?ほら、背中に乗りな」
じいさん「ああ・・親切に有難う若者よ・・・」
俺「いいってことよ」
俺「ここでいいのか?それじゃあな、じいさん。」
じいさん「ありがとう若者よ…しかし御主その格好、就職活動だったのではないのかな?」
俺「ああ…まぁ気にするな。それじゃあ達者でな」
俺「すいません、遅れました!」
人事1「何をやってたのかね君!遅れてくるとはやる気がないのか!?」
人事2「これから社会人になろうという者が遅刻とは…飽きれたものだ」
俺「…言葉もありません」
人事1「社会人に最も大事なのは何かわかるかね?信頼だ。それを遅刻という形で裏切った君に面接を受ける資格はない。わかったなら帰りたまえ」
じいさん「資格か…ならばこの青年は私が保証しょう。彼は信頼できる。」
人事2「あ、あなたは!」
俺「あ、さっきのじいさんじゃねぇか。なんでここに・・」
人事1「じいさんなどと!この方はわが社の名誉会長だぞ!」
俺「!」
じいさん「わしは最近の若者というものを見誤っていたようじゃのう…それを気付かせてくれた君に礼を言いたい。」
そして面接を受けさせてもらえた。そして落ちた。
2009-08-08 22:13:00
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