スレッド: エターナルストーリー 2nd Season
[79] By 単なる内容あるほど早いで~す ID:
>>78から
バウズ「やはり、おまえでもダメか?
壁際から姿を表した男がメイドに声をかける。彼女は静かに首を振り、
メイド「はい…。お料理も殆ど口にしていらっしゃいません。あのままでは、お身体もまいってしまいます。
バウズ「勝手に外出して帰って来ない放蕩者も困るが、家に閉じ込もられるのもな。どうすれば良いと言うのだ…
メイド「学校のお友達と会えば少しは良くなるかと、ピクニックにお誘いしてはあるのですが…
バウズ「おお!なるほど。準備が良いな。
メイド「でも、あのご様子では、お嬢様の方がピクニックに行かれるかどうか…
バウズ「う~む…。
さしもの海運王バウズ・ガウズも、子供の扱いは不得手なようである。
メイド「ともかく、用意をして参ります。
バウズ「うむ、頼む。
天蓋ごしに扉の向こうの様子を窺っていると、やがて二人分の足音が遠ざかった。
エレノア「ふぅ…。
小さく息を吐くと、エレノアは腰掛けたベッドから立ち上がり窓の方へ歩いて行く。ピクニックになど、出掛ける気分にはなれなかった。かと言ってずっと家にいたい気分でもなかったが。
今の彼女には、窓を開ければすぐそこにあるはずの人々のざわめきが、やけに遠い世界のもののように感じられた。
>>80へ
2009-11-07 12:16:00
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