スレッド: エターナルストーリー 2nd Season
[49] By たぁっでしたってんねんけど? ID:
>>48から
ズゥゥゥゥゥン………!!
振動は、背後からだった。信じられない。あの距離を、跳んだと言うのか…!?
アキ「違うっ!
叫び、彼女は若い三人の所へ走った。
ジタ「くっ!とりあえず俺が囮になる!アキは彼らを逃がしてくれ!師父は援護を!
カノッサ「わかりました!
ジタ「うぉぉぉおっ!!
わざと相手の気を引くように雄叫びを上げながら、戦士は怪物の方へ駆け出す。
アキ「あなた達、早く逃げて!
キッド「ちょっと待てよ、ドレイクなんだろあれ!
アキ「わからない。少なくとも、私の知っているドレイクじゃないのは確かね。
キッド「それって…?
アキ「良いから逃げて!嫌な予感がするの!
ジタ「ぐわっ!!
カノッサ「ジタさん!
声がして、見ると誰か宙を舞っている…。
アキ「ダメ、時間が…良いわ、今から街へ送るから、報告お願い!
キッド「え?送るって…
疑問には応えず、彼女は俯き何やら呟き始めた。顔を上げたその時、声も出せないでいたユミィの姿が忽然と消えた。
キッド「アンタ何を!
アキ「逃がしてるのよ、黙ってなさい!
真剣な眼差しで睨みつけられ、キッドも息を飲んだ。
アンジ「あの、あなた達は…
言いかけたアンジも消えた。
キッド「アンタ達はどうするんだ?
その後をキッドが継いで尋ねる。
アキ「私達より、自分の心配をしたらどう?魔法が失敗したら、どこへ行くかわからないわよ?
キッド「手前ぇ!
アキ「私達なら平気よ。それより、助けを呼んで。それと、今見た事を報告して頂戴。情報がどれだけ大切か、あなたなら分かるわね?
キッド「…もちろんだ。……生きろよ。
彼女はそれには応えず、出逢って初めて見せた笑顔を浮かべると、そのまま呪文の詠唱に入る。
キッド「待て!答えろよ!生きるって言え!
見開いた彼女の瞳が煌めいた瞬間、キッドの周囲をオウラの幕が取り囲み、彼女の背後に立つ悪魔が開いた顎から眩い光が迸った。
直後、全てが闇に変わる。
永遠とも一瞬ともつかない時間を過ごした後、気がつくと彼はそこにいた。
今までの出来事は夢だったのではないか?そう思った。
側にいる二人の仲間が浮かべる表情を見て夢じゃ無いと悟るまでは…
>>50の方、よろしくお願いします。
2009-11-03 04:27:00
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