[88] By それは多いで~すやんという ID:
>>87から
エレノア「(そう、友達…でも、私よりずっと大切な。勝てない、わね。)
令嬢として、幼い頃から大人の世界で生きて来た彼女には、冗談を言い合える彼らのような生き方がとても眩しく見えた。
エレノア「では、皆さん頑張って下さい。キッド様、今日はありがとうございました。とても楽しかったです。
キッド「あ、ああ、送ってくぜ。
彼女は静かに首を振る。
エレノア「いいえ、私も一人で歩いてみようと思います。お天気も良いし、散策したい気分なんです。
キッド「そ、そうか?
エレノア「お友達を待たせては申し訳ありませんわ。お兄様の事は、お願い致します。
キッド「ああ、何か分かったら知らせる。
ユミィ「任せて!
アンジ「うん、頑張るよ。
エレノア「それでは、失礼します。
会釈して、彼女は背を向けた。
が、すぐに足を止め、
エレノア「そうだわ、ちょうど…
駆け戻り、一枚の羊皮紙を手渡す。
キッド「これは…
エレノア「ラプト周辺の地図です。うちは海運会社ですが、閉ざされた皇都までのルートを再建して、陸運にも進出する計画があるのです。
キッド「は…はぁ。
キッドは、言っている意味が良く理解出来なかった。
エレノア「きっとお役に立つと思います。
そう言って彼女はにっこりと笑った。
>>89へ続くっ
2009-11-07 23:11:00
[返信] [編集] [報告]