[31] By 名前が空です ID:
>>30
目を覚ました三人は南フラップの草原で軽くウォーミングアップする事にした。
南フラップ草原
しばらく草原を掻き分けると緑黄色のナメクジの住処とも思える草むらに出た
6…8……10匹
ウヨウヨしている。
手慣らしには丁度良い、とキッドが先陣をきってナメクジに斬りかかる!
アンジとユミィもキッドに続いてナメクジを叩く!
ナメクジ達は激しく攻める三人の前に2匹3匹と瞬く間に倒され、ものの1分もしない内にウヨウヨしていたナメクジの集団は全滅してしまった。
その後、三人は楽しげな会話に舌鼓しながらモンスターを倒し南フラップ草原を北へ東へ西へと進む
他愛も無い会話も弾みながら。
…どれくらい時間が経っただろうか?
ウォーミングアップのつもりが夢中になりすぎて、すっかり陽が沈みかけていた
三人の顔から笑顔は消え、笑い声も止まった。
三人はゴクリと唾を飲んだ…
そう、誰だって知っている
陽が沈むって事は戯れの…ルーキーの時間が終わると言う事を…
南フラップ草原は温厚なモンスターが生息しているが、それは陽が出ている間の話
夜になれば南フラップ草原と言えど凶暴なモンスターが徘徊している危険な場所
駆け出し冒険者なんか手に負える訳もなく、それを知らないルーキーがたびたび遺体で発見なんかザラな話。
幸いにも陽は出ている
三人はお互い顔を見合わて、コクリと頷き全力で走りだす!
三人はどれくらいか走ったのか…
陽は完全に沈み、辺りは静寂の闇夜
闇の住人達の時間。
息が切れながらも周囲に一層警戒し走る三人
警戒はしていた
だが、ユミィが微かに奥で街の灯りがポゥ…と見えたと指差し気をとられた次の瞬間だった!
信じられないスピードで草むらを掻き分けユミィに突っ込んでくるモンスター!
気がついたキッドは咄嗟に手に持つ武器で斬り払うも「ギィィィィン」と鈍い音をたて武器が弾かれる!
月明かりに照らされ
指差してた無防備のユミィの体に喰らいついたモンスターの正体は大蛇!
体長6メートルはある大蛇はユミィの胴を容赦なく噛み砕く!
それを見たアンジは「ザ…ザルティス」と震えたか細い声で言った…
ザルティスと呼ばる大蛇はユミィの胴を噛み砕き、肋骨はベキベキと鈍い音をたてユミィの口から血が滴り落ちる…
もはや一刻の猶予も無い!
「アンジ!!ユミィを助けるぞ!」
キッドの声が静寂の闇夜に響きわたる
>>32様に任せます。
2009-09-02 03:12:00
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