[494] By アルティ ID:
>>493
｢お帰りなさいませ御主人様(はぁと)｣
｢お…おぅただいま?｣
この男…こういった店は初めてなのだろうか、仕切りにソワソワしている。今日は獣耳期間といい、従業員全員が何かしらの動物の耳と尻尾をセットで装着している。ちなみに私は猫だ。しかし、なんだこいつ、私ばかり見やがって。まぁ、こういう視線は働いているうちに気にしなくなったが。
だが｢バウンティハンター(賞金稼ぎ)が何故｣とコイツが呟いたことで見る目が変わった。
何故私の本業を知っている。何者だ。私はトイレに行く振りをし、PCでとあるサイトを開いた。賞金稼ぎなら誰もが使う情報サイトだ。こっそり撮った写真を世界中の賞金首と照らし合わせる。３分後、結果は出た。｢賞金が１５億…だと?｣まさか、ありえない。あんな冴えない男が……
世界中を震撼させた超魔王。それに反旗翻す施設武装組織、アルテイダの首領、アルティ＝ミシアだ…?
そもそも白昼堂々と顔を晒して、メイド喫茶に来るなどありえなさすぎる。だが現に奴は…この店にいる!奴の首を政府に引き渡せば億万長者になれる。
だがしかし賞金稼ぎという正体は割れている、どう近づき、誰にも気付かれずに殺せば…
2011-01-11 16:19:00
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